2015年12月2日水曜日

少年野球週末トーナメント その2 - 補欠選手について

息子がリトルリーグからトラベルリーグに移った際、毎日曜日の試合ではベンチ入りした全員に出場機会を与えるが、シーズン末のトーナメントは勝利を最優先した選手起用をする、と言われていました。
ですので、今回のトーナメントでは息子の出番は少なくなるだろうな、とあらかじめ覚悟はしていましたが、果たしてその通りになりました。

14歳以下トーナメントには17チームが参加しました。3日間のうち、最初の2日は予選リーグ。各チームが抽選でランダムに割り振られた4ゲームづつを戦い、勝率と得失点差で順位を決め、トップ4が最終日の準決勝及び決勝トーナメントに進む形式です。

息子のチームは見事に優勝。3日間でフルの6試合を戦うことが出来たし、チームには優勝トロフィーを、各人も優勝メダルを持って帰ることができました。


大変喜ばしい結果ですし、息子も含めて子供達は勿論大喜びしていました。息子にとって一生の良き思い出になることでしょう。

しかしながら、観戦する私にとっては、息子の出番が少なく、ベンチを温めている時間が長いのは、親として大変つらいことでもありました。

息子のチームは、通常は12人なのですが、今回のトーナメントには16人の選手で参加しました。トーナメント参加を辞退した子が3人。代わりに近辺の他チームから助っ人を7人かき集めたのです。

もともとアメリカ人にとってサンクスギビングは日本人にとっての正月のような大切な休日です。そんな時期に野球トーナメントに参加しようって子達ですから、本人も親達もかなり野球に気合いが入っています。
結果として、自分のチームではエースでクリーンアップ、みたいな選手が4人も5人も助っ人に入ることになりました。おかげで、スターティングメンバー9人の半分は助っ人選手、元からいる選手の半分以上が控え、ということになってしまいました。

トーナメント期間中、1人のピッチャーは最大で11イニングまで、というルールでした。
5人のピッチャーが交代で登板したわけですが、その5人、多分平均身長が180センチを超えています。14歳以下で、です。

息子は予選リーグ4試合のうち2試合はなんとか先発出場できましたが、準決勝と決勝は代走だけの出場でした。3日間で打席に立ったのはたったの4回。
それでもイニングごとにベンチから外野フェンスまでのダッシュを繰り返す息子をスタンドから見ているのは大変切ないものでした。大きな声では言えませんが、自分の子が出ないでチームが勝つより、出て負ける方がずっと嬉しい。それが親としては皆正直な気持ちではないでしょうか。

以前、「万年補欠で頑張る子供は美談なのか」という記事を書きました。この動画に出てくる両親と同じ気持ちを痛いほど味わった3日間でした。

息子は頑張りました。いつ出番が来てもいいように準備しろと私の言いつけを守り、毎イニングごとのダッシュを最後までさぼらずにやっていたのは息子だけです。
そんな息子を誇りに思いつつ、でもでもでも、もうちょっと試合に出させてやってよ、と監督に文句を言いたくなる気持ちを抑えること。野球バカ親父のそんな試練は多分これからも続きます。

最後に親バカの極みではありますが、息子の初打席初ヒットの動画です。








2 件のコメント:

  1. 親バカ。いいじゃないですか。
    私も自身のFacebookの投稿には子どもが活躍する写真やビデオを載せています。
    親バカと言われようが、気にしません(笑)

    出場機会に恵まれなかったことに関しては、いろいろな視点での考え方があると思います。
    今だけを見れば確かに残念かもしれませんが、長い目で見たお子様の将来を考えるともしかするとプラスになるかも。とも思います。

    うちの子もいろいろなチームに所属してここ(高2)まで来ましたが、望んでいたのはレギュラーになれるかどうかギリギリくらいのチームでした。
    結局(自慢ではなく)5指に入るくらいのチームにしか所属することができず、本人は試合に出られることが当然のような環境しか知らないため、今後の競争に耐えられる精神力が付いているかどうかという一抹の不安があります。(野球に限らず、です。)

    その点、子どものうちにこういう経験をしておくのは決してマイナスでは無いのではないかと思います。また、そうあって欲しいと祈念いたします。

    返信削除
  2. この悔しさをバネにして頑張れ、ってなるといいのですが、息子はそれほど悔しがっていないのが困ったもんです。一人っ子で恵まれて育ったせいか、競争心とか闘争心が希薄なんですね。

    返信削除