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2016年5月13日金曜日

アメリカの高校野球

一つ前の記事でも書きましたが、私の息子が進学予定の地元高校。
特に野球が強いわけではない、ごく普通の公立高校です。
アメリカは住む地域の経済格差がそのまま公立学校の施設に露骨な差として現れるのですが、
私達が住む市は貧しくはなくても、決してお金持ちの市というわけでもありません。

それなのに、高校野球部の環境はこの通り。
日本なら甲子園常連校、ひょっとしたらプロ野球チームと同等の設備ではないでしょうか。
少年野球の頃は日本に比べたらヘタクソなアメリカの野球少年達も、高校、大学と進むにつれてレベルアップしていきますが、これを見たら当たり前じゃないかって思います。

ホームグラウンド。敷地内にはもう一つフルサイズのグラウンド(2軍用)の他に、ブルペンとバッティング練習ケージもあります。


フェンスにはスポンサーになっている地元企業の看板バナーがずらり。

今年の1軍チームのポスターまで。

2015年12月22日火曜日

高校野球トライアウト

アメリカの高校で野球部に入るにはトライアウトがあります。
私達が住む南カリフォルニアでは高校は4年制。
日本で言う中学3年生から高校3年生(9年生~12年生)が一つの高校に通います。

高校までは義務教育なので、公立に進む場合(殆どの子がそうします)は、日本のように入試について悩む必要も受験勉強も無く、まことに結構なのですが、野球やバスケットボールなど人気スポーツをやっている子達は、高校で好きなスポーツに入部出来るかどうかがプレッシャーになります。
私の息子は来年に高校進学なので、この野球部トライアウトが私の最大の心配事になっています。息子本人は根拠もなく大丈夫だと思い込んでいますが。

息子が進む高校では野球は3つのチームに分かれています。大体、どこの高校でも同じです。
1軍(Varsity)、2軍(Jr. Varsity)、3軍(Freshman/Sophmore)で、1チームは15~20人ぐらいです。上に行けば行くほど、高学年の占める割合が高くなりますが、勿論例外もあります。

先日、ごく近所の球場で来年度のトライアウトが行われたので、息子と2人で見て来ました。



トライアウトは3日連続、放課後の3時間ほどを使って行われていました。
内容はごく当たり前のもので、今まで息子が受けてきた少年野球とそれほど変わりません。

初日:内、外野のノック守備
2日目:フリー打撃
3日目:紅白戦

問題は倍率です。
全部で30人ぐらい受けていましたので、このうち約半分しかチームに入れない。それ以外はいくらやりたくても高校で野球が出来なくなります。
特に野球強豪校などではない、ごく普通の公立高校なのに。

こうして、年齢が上がっていくにつれ、アメリカの野球人口は小さくなっていきます。
日本の甲子園でよく見るように、3年間野球部にいてもベンチ入りも出来なくてスタンドで応援、というようなことは起こりませんが、たかだか14,5歳の時点で野球を諦めなくてはいけないというのも切ない話だと思います。

果たして来年の今頃、息子が合格してほっと胸をなでおろしているか、失意の息子をどうやって慰めるか悩んでいるのか。
日本の受験生と比べたら大したことではないのでしょうが、やはりそれでも私は心配でたまりません。本人が全く心配していないのは、羨ましいと言うか腹立たしいと言うか複雑な心境です。

会場のスタンドでは、心配そうにトライアウトを見守る父親らしきおっさん達が何人かいました。
来年は確実に私も仲間入りです。