2013年10月30日水曜日

アメリカに草野球は存在しない?

草野球を「学校の部活やクラブチームではなく、ましてやプロ・セミプロなどのクロウトでもない大人が自発的に集まって楽しむ野球」と定義しますと、アメリカでそのような場所やチームを探すのは大変に困難です。
あるのは、何々リーグという風なアマチュア野球の組織に所属するか、そうでなければソフトボールになってしまいます。

私が所属しているのはPacific Coast Baseball League 。
合同トライアウトを行い、選手をレベル別にAAA, AA, A(マイナーリーグの序列と同じ)と分けて、それぞれのレベルで5~6チーム。これらが春から秋にかけてリーグ戦、プレイオフ、と基本的にはメジャーリーグと同じ流れでシーズンのスケジュールが組まれます。
選手は大抵が高校か大学の元野球選手で、レベルはなかなかのものです。
最低レベルのAでも、ピッチャーは多分130~140キロぐらいの球を投げますし、両翼100メートル以上のフェンスを越えていくホームランも頻繁に見られます。私はここで生まれて初めて本当に落ちるフォークボールを打ちました(もちろん空振り)。
実際、このリーグからプロのマイナーに移り、さらにそこからメジャーに進んだ選手もいます。

そんな大げさなものでなくって、素人なんだけどちょっと遊びで野球やりたいんだよって時に、日本のような草野球という場がありません。
ある程度本格的なリーグに参加するか(トライアウトで落ちるとチームに入ることさえ出来ません)、ソフトボールをやるしか選択肢がないのです。

私が思う理由は2つです。

1)まず、アメリカには軟球というものがありません。子供のリトルリーグも硬球、大人の野球ももちろん硬球です。当然当たると痛いですので、どうしても大人が楽しみでやるには敷居が高くなってしまいます。

2)野球に限らないのですが、アメリカのスポーツ事情によるところも大きいと思います。 リトルリーグでも年齢が上がるにつれて参加する子供の数は減っていきます。 日本のように補欠でも頑張るという価値観があまりなく、レギュラーで活躍できないとなると、どんどん野球をやめていくからです。小学生でも高学年になりますとチームに入るにもトライアウトがあります。そのようなわけで、中学、高校、大学と進むほど野球人口は減っていき、大人になった時点でまだ野球をやっているのは、本格的に野球部でレギュラーを張れる人だけになってしまうのです。 
この辺の事情はアメリカン・フットボールも同じです。あれだけ人気があるスポーツなのに、大人でやっている人を見ることは殆どありません。
日本の草野球に近いなと思われるのはバスケットボールでしょうか。よく職場の駐車場みたいなところで大人が昼休みにやっているのを見ることが出来ます。

レベルが高い→敷居が高くなる→さらに人数が減る ってことですね。
その代わり、一旦リーグに参加しますと、きちんとした野球場(大抵は高校のグラウンドを利用)でプレイすることが出来ます。
ブログのトップ写真にあるように、天然芝、フェンス、マウンド、ダグアウト、観客席、ナイター設備までついているのが普通です。リトルリーグにはリトルリーグ用のサイズで同じように設備が整った球場があります。環境は最高なんだけどなあっていつも思います。

 

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